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ありがとう新宿ミラノ座 そしてコマ劇前映画街

ありがとう新宿ミラノ座

2014年12月31日、新宿ミラノ座クローズ。
58年の歴史に幕を閉じた。
新宿ミラノ座といえばあの大スクリーンにかかる幕。
まさに「大劇場」という感じがして好きだったし、あの重そうな幕がスルスルと上がって行くのを見るのはいつでも胸が高鳴った。

《新宿ミラノ座より愛をこめて ~LAST SHOW~》と銘打ち、500円でミラノ座が連日公開していた名画のラインナップは、大画面で観たいものばかりだったけれど、30日が仕事納めだったため時間が取れなかった。
大晦日、今年分のすべてのやり残しをほったらかして「荒野の七人」を観るためにミラノ座へ。
本当は公開当時まさにミラノ座で観た「E.T.」もはしごしようと思ったけれど、荒野の七人開場時にすでに行列ができている様子を見て断念。
ネット予約が当たり前で、立ち見もないシネコンに慣れると、行列、立ち見という賑わいを見せている映画館の風景は気分があがる。



入場するとミラノ座の歴史のショートムービーが。
この時点で涙腺がゆるむ。
こぼさずにはいられないくらいたくさん入れてもらったポップコーンを頬張りながら、
あ、この映画はここで観た、あ、これも、といちいち思い出せるのに驚いた。
仕事上必要なこともどんどん忘れている昨今なのに…。



大昔にビデオで観たきりの「荒野の七人」は、まさに大画面で、そしてミラノ座の大音響で観るのにふさわしい作品だった。
ミラノ座の音響は独特の反響があって、デジタルビシビシの音にはあまりなじまないけど、エルマー・バーンスタインのオーケストレーションにはびったりで、よりリッチに響く。
上映前に支配人の挨拶&作品紹介で、「ユル・ブリンナーの黒づくめの衣装は、当時は“主人公は黒は着ない”という風潮に反していたため話題になった」と解説されていたけど、そのスタイリッシュさは今でも通用するなぁと。
チャールズ・ブロンソンは記憶の中では単なる怪力キャラだったのだけど、子供に好かれまくるキャラだったので笑った。
死に方が一番かっこよかったのはジェームズ・コバーン。中学男子だったら絶対に真似してる!
子供の時は西部劇としか思ってなかったけど、侍魂がきちんと描かれているのにも感動した。
映画が終わった瞬間、満場の拍手!

ロビーに出ると、今までの上映作品のポスターの展示が…。
ここに飾ってあった中から「私がミラノ座で観たと確実に覚えている映画」のポスターを集めてみたのがこれ。
EVAは確か一回目は池袋で観たんだけど、あの実写部分がミラノ座だというので、ミラノ座でもう一度観直した。



外に出て、E.T.のため、そしてミラノ座のお別れのために長い長い行列ができているのを観て目がうるむ。
ミラノ座、そして新宿プラザ劇場で話題作が封切られる時はいつもこんな感じだった。
指定席を高いお金で買う以外に座席指定もできなかった時代。
仲の良い映画友達と立ち見にならないように早めに並び、待ってる間に映画の話をして、そしてますます仲良くなった。

かつてここにはコマ劇場があり、その前の広場を取り囲む形でいくつもの映画館が立ち並んでいた。
ミラノ座系3館、新宿プラザ劇場、新宿コマ東宝、新宿ジョイシネマ…。
単館系のはしりのシネマスクエアとうきゅう、アメリカンコメディ専門店のシネマミラノ(映画スタート時に、「ビートルジュース」のセリフ"It's Show Time”が流れた)もあったから、ブロックバスター映画からミニシアター系まで、歌舞伎町のここに来たらたいてい観ることができた。
色とりどりの魅力的な映画の看板に囲まれたこのエリアは、小学生の私にはまるで映画の舞台セットに入り込んだような感覚をもたらし、映画ファンへの道にひきずりこんだのだった。

中学生や高校生の時はほんとうにお金がなくて、映画代を浮かせるために、実家の大泉学園から新宿まで自転車で行ったりしてた。
友達に「あんたと待ち合わせすると汗びっしょりだから嫌だ」って言われたりした。
コマ劇前の、映画の看板に囲まれた広場に立って、ぐるぐるぐるぐる回転して、観る映画を決めた。あの位置から見る映画の看板はどれも魅力的で、1つの映画を観終わった後、斜め向いのあの映画へ…とはしごしたりした。

ヤマトも999もガンダムも、全部ここで観た。
ミラノ座の奥に「アニメポリス・ペロ」という店があって(ロゴモチーフは長靴をはいた猫だった。渋谷東急文化会館の併設のペロだけはなぜかキャラクターが松本零士のミーくんだったけど、いずれにしても猫)、映画を観終わった後にはペロに寄っては隅から隅までグッズを見てた。
欲しいものばっかりだったけど、お財布と相談しながら一時間くらい悩んで一つずつグッズを買っていた。

「映画の話ができるから」という理由だけで付き合ったボーイフレンドと、ミラノ座デートを何度もした。
観た映画がいいと、相乗効果で彼をどんどん好きになる、という単純な恋だった。

新宿リキッドルームがオープンしてからは、ここで遅い時間の映画を観た後、ロッテリアかモスバーガーで腹ごしらえをしてから、「ぶらリキ」をするようになった。
ぶらりリキッド…その日のアクトを知らずにフラリとリキッドに寄ってみること。
7階までの階段をのろのろ登っていく間に知らない人にその日のイベントやアクトのことを聞いて、つまんなそうだたったらやめてみたり。
今でも自分にとって新宿リキッドはクラブで、恵比寿リキッドはライブハウスっていう感覚があるのは、こういう風に遊びに行ってたからだと思う。

ミラノ座の次回上映作品が掲げられていない白いスペースが悲しくて、
最後にコマ劇広場でぐるぐる回ってみたかったけど、工事中で広場自体が今はない状態。
ベリーダンサーのTamakiちゃんにお声がけしてもらって、コマ劇前広場で行われた「MISRフェスティバル」というイベントで、emulsionでTamakiちゃんとコラボ・ショウをさせてもらったのもすごく良い思い出。
あれって…もう10年くらい前?
あの頃はまだコマ劇自体があって…北島三郎公演の馬鹿でかい看板の前でSertabの「Here I Am」を熱唱する機会なんてもう訪れようもないw



1000人以上の人と一緒に同じ大スクリーンで同じ映画を観て感動を共有するっていう体験は、今日をもってもう日本ではできなくなった。
好みも細分化しているし、ネットで前評判などを調べられるので、より自分に損のない行動ができるようになったし、
第一若者も人口も減ってるんだから単純に数の母体は減っているので、仕方ないのだけど。
新宿リキッドもキャパは1000人くらいだったか…と思って調べてみたけど、思い出補正で、wikiには700人って書いてあった。
でも恵比寿リキッドより全然でかかった気がするんだよなぁ。それくらいエネルギーに満ち溢れてた場所だったんだ、私にとって。

この場所で、映画も音楽も、予備知識のないまま、光に誘われる虫のようにフラリフラリと吸収していた時のことを思い出した。
今はSNSなどで意識しなくても事前の知識がどんどん入ってくるし(ましてや好きな人をフォローしてるんだから、関心のある項目が流れてくるのは当たり前)、ちょっと調べれば社会的にその作品の置かれている位置が入ってくる。
それによって損しなくなったことは確かだし、好きなものを見つけるにも時間が短縮されているという利点はあるんだけど、
そもそも文化は余剰にこそ花開くものだと思うし、観る前、聴く前にバイアスがかかるのはとてももったいないと思った。
来年はもっとブラリと映画を観て、ブラリと音楽を聴こう。
忙しくなると友達や知り合いのイベントしか行かなくなるけど、全然知らない人の映画を観て、全然知らない人の音楽を聴いてみよう。
大失敗もするかもしれないけど、でも最近大失敗さえ全然できてないんだから、それもきっと楽しいはず。
探してるものはネットになんでもあるけど、事故のようにカットインしてきて人生を変えてくれるものはそこにはない。
コマ劇前ではもうぐるぐるできなくなったから、他にぐるぐるできる場所を探しに行こう。

新宿ミラノ座、さようなら。コマ劇前映画街、さようなら。
ミラノ座が2014年の最後に教えてくれたこと。
最後の最後までたくさんのプレゼントをくれて、本当に本当にありがとう。



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10/18(土)はemulsion with Tamaki @ SuperDeluxe



明日開催です!
emulsionも共演させてもらった名古屋Tiny7で、台風をものともせず、テンション高いライブを見せてくれたMEAH!(from Chicago)、土曜日についに東京に参上です!

10/18 (sat) @ Super Deluxe (roppongi)
https://www.super-deluxe.com/

BAND:
emulsion with Tamaki
MEAH!(from Chicago)
Happy Family
comorevi-ButtEr fLy
シンガポールケイン
映像:田中柾幸(Video Artist)
展示:moclen.(Paper Art)
open / start 18:00
day only : 500yen
※フライヤー持参で最初の1ドリンク無料!
詳細はコチラで!
https://www.super-deluxe.com/room/3760/
※入場料500円ぽっきりで、バンド、映画上映、アートが楽しめます。
emulsionはベリーダンサーTamaki嬢とコラボライブです。
emulsion with Tamakiは20:00から!
シカゴからの刺客Meah!を迎えうつのは
シカゴ在住時代のMEAH!の盟友、POPに反逆するcomorevi-ButtEr fLy。
15年ぶりの新譜が全世界的に高評価のバカテクレコメンバンド・Happy Family。
テンションの爆発ではMEAH!に負けないシンガポールケイン。
そして私たちemulsion with Tamakiです。
各バンドの演奏の合間には抜群の映像センスで観る者を魅了する田中柾幸氏のショートフィルムの上映があり。
さらにmoclen.のペーパーアートの展示もあります。
たった500円で盛りだくさん!
最初から最後まで、必ず楽しめると思うので、ぜひぜひいらしてくださいませ!

また、10/21には大宮ヒソミネにMEAH! 、comorevi-ButtEr fLyとともに行きます!
10/21 (tue) @ Hisomine (omiya)
http://hisomine.com/
emulsion
MEAH! (from Chicago)
comorevi-ButtEr fLy
the cut tummy
ノウルシ
18:00 / 18:30
2,000yen / 2,500yen
※emulsionの出演は20:45からです。埼玉の皆様、ぜひ!

チケット予約、お問い合わせは
emulsionjp@gmail.com
まで

お待ちしています!

10月のバロムワンはライブ2本!



【10月のバロムワン】
10月はバロムワン、2本ライブやります。
10/2(木)に四谷アウトブレイク、そしてハロウィーンの10/31(金)には渋谷Last Waltzで、無呼吸過呼吸深呼吸企画です!

10/2(木)四谷アウトブレイク
http://www.hor-outbreak.com
<今夜、四谷の地下室で。>
バロムワン
Juicy Lero Lero
Galaxy Express 666
やぁ、神様ぼくだよ
ヒョードル石井グループ
ミナミトモユキ
open 18:30 / start 19:00
¥1500 / ¥2000
※バロムワンは20:45からです。


10/31(金)渋谷Last Waltz by shiosai
<無呼吸過呼吸深呼吸 PRESENTS Pet Shop Boy Slim>
http://lastwaltz.info/2014/10/post-13142/
バロムワン
無呼吸過呼吸深呼吸
Sleeping Beauty
いやいやえん、
りすどらむ
開場 18:30 開演 19:00
¥2000 / ¥2,500

女子ダンサー/パフォーマー3人揃ってのパワーフロント編成月間です。
お見逃しなくね♪
プロフィール

mika-R@emulsion

Author:mika-R@emulsion
★東京のポストロック/音響/マスロック/ジャンク/クラブジャズなエレクトロバンド(???)emulsion(エマルジョン)のBass/Vo/Electronics/Trackmake担当。

★おもしろテクノバンド・バロムワンで電子音一般を担当したり

frieD anomaLocaris名義でエクスペリメンタルなソロをぽつぽつリリースしたり

★鳴釜DX名義でフロア向けトラックメイクなども

★デザイナー/イラストレーター稼業が飯の種。編集、通訳、翻訳も。

★two猫ちゃんズの同居人(または下僕)

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